税務処理のイロイロバージョン

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税務処理の達人による脱税

福岡地検は、自宅に金塊を隠して相続税を脱税したとして、福岡市の大津留敦子容疑者と大津留康司容疑者を相続税法違反で福岡地裁に起訴しました。

問題なのは、この大津留敦子容疑者の夫である大津留康司容疑者です。
彼は元税理士なのです。
大津留敦子容疑者は、2008年に実父が死亡し、相続する時に、夫である大津留康司容疑者に相続税の申告手続きを委任したのです。
大津留康司容疑者は当時税理士で、妻の相続税の申告の際、被相続人である大津留敦子容疑者の父の財産である金やプラチナなど庭に埋められていた物についての申告をせず、およそ7億5600万円分の申告をせず、およそ3億5300万円の相続税を脱税していたとして福岡国税局から告発を受けていたのです。

本来税務処理の達人であるはずの税理士が、脱税の片棒を担いでいたとは・・・・。

5月にも同じく福岡で、税理士が事務所の従業員と共謀して所得税を脱税していたとして福岡地検特別刑事部に逮捕されています。
税理士が税務処理の達人であることは当然のことながら、税理士事務所の従業員もまた税務処理にはたけているはずです。

確かに税理士は、税に関する達人なので、その気になれば、脱税する手口を考えつくやもしれません。
しかし、それを実行することは、税理士という国家資格を持ったものが行っていいものでしょうか?
国家資格を持っていなくても、脱税をする行為は犯罪です。
税務処理の達人だからこそ、決してしてはいけないこと。

税理士さまさまのようです

個人事業主で税理士に帳簿の作成を依頼していると、税務処理は非常に簡単に済んでしまいます。

ひな形として帳簿を作成してはおくのですが、詳細は税理士の方が作成してくださるので、気分的にも楽ですね。
というのは、先日突然実家の経理を任せられた知人からの言葉。

それまでお気楽なOL生活を送ったのちに専業主婦になっていた彼女は、経理のけの字も知らなければ、税務処理も全く知らない。

しかし、幸い羽振りの良い時期の名残で実家が税理士にお任せしてあると言うことで現金出納帳を現金の出し入れ通りに記入しておくだけで済んでいるということで、未だに税務処理について無知でありながら、難なくとはいかないものの、どうにかなっているようです。

お金にまつわる数字は数学などとは違い、数学が苦手でも、経理は苦手という人はいます。
彼女も元々は理数系の出身なのですが、請求書を書かせれば、3枚に1枚は失敗してしまうほど。
果たして大丈夫なのだろうかと周囲の人間はハラハラしていましたが、予想を裏切った形で順調に仕事を引き継いでいるようです。
とはいえ、これは顧問税理士がいたからの話であって、この様な環境になかれば、今頃彼女は毎日帳簿とにらめっこ、地元の商工会などに行って税務処理をどうすればよいかと泣きついていたことでしょうね。

こういうことがあるので、個人事業主の場合、経理を一人の人間が抱え込まず、少なくとも家族でもう一人ある程度把握できる人間を作っておく必要があります。

これは自分のためではなく、万が一の場合の家族のため。
税務処理についても少しでいいので家族で勉強会を開くなどすることをおススメします。

税務処理を引き継ぐとき

経理担当者が変わるとき、税務処理で気をつけなくてはけないのが、前任者の税務処理をまねすることです。

税務処理そのものは、基本的にやることは決まっているけれど、担当者が変わったことによって、税務処理がガラッと変わっていてはおかしいですよね。

もし、前任者と引き継ぎをする時間的余裕がなかったとしても、それまでどのような税務処理を行ってきたかを把握する必要があります。

これまでの経費の使い方だって然り。

今までたとえば、月に5,000円の事務用品を購入していたのが、いきなり翌月からは10,000円になってはおかしいし、その逆もおかしいですよね。

経費に関しては、まず前年度どの程度の額を使っていたのかを把握する必要があります。

経費削減を必要以上におこなえば、それまでの経費に対して税務調査で目をつけられることになってくるでしょう。
税務処理は、いきなり自分流に変えず、徐々に自分流に変えていくようにしましょう。

また、帳簿に関しても、前任者がざっくりとしたかき方であれば、それを習っていけばいいと思います。
それまで、税務調査でそれが通っているのであれば、その通りでいいと思います。

個人の意見を主張しすぎる税務処理はかえって後々面倒を引き起こす材料になるだけということを把握しておきましょう。

人事で採用するとき、自己主張が強すぎるひとを採用したがらないのは、経理に限ったことではありませんが、社内に不協和音を呼ぶからです。
それまで円滑だった社内の雰囲気をその一人のひとのために、円滑でなくなることは、その人個人がどれだけ能力を持っていたとしても、嫌われるものす。

経理の人ではありませんが、非常に仕事能力のある人が、社内で自己主張しすぎたために、解雇になった例を私は知っています。

自分が例え「こっちの税務処理の方がいい!」と思っても、勝手に変えていくことはいけないと思います。
まずは右ならえ。
それから上司と相談しながら徐々に自分が良いと思う税務処理を行っていくようにするようにしましょう。

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